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愛玩彼女

第3章 体の異変



軽く舌打ちして、斗真はあたしをその場で反転させた。

「んぅ…っ!!」


「ほら、イかせてやれよ、もう限界なんじゃん?ふたりとも」
「るせぇ」


先ほどとは違うところに当たって、さらに顔を歪めれば。
彼は煽るように彼を、焚き付ける。

「は、ああ………っ、や……!?……んんっ」


急に激しく抜き差しを繰り返す彼に、体は一気に弓なりに反り返り、その隙をついて。
片割れの、唇が激しく交わる。


「ふ、んぅっっ!!」


駄目。
無理。
壊れる。


瞬間。



頭の中で閃光が、横切った。










あとはもう。
ぐちゃぐちゃで。
何度も何度もその凶器はあたしを貫いて。
あたしの意識がとっくになくなってからも、その行為は続いたのだ。






「…………しんっじらんない!!」




残ったのは。
帰宅してから頑張って作ったカレーの残骸。
まだルーを入れる前のそれは。
無惨にもキッチンの床へと散らばっていて。
同時進行で作っていたサラダは、跡形もなくただの残飯と化していた。


「食べ物粗末にしちゃ、駄目っ!!」


「帰ってきたらいい匂いするし、ドア開けたら制服姿の女子高生いるし。ムラムラくるだろ、普通。」

「こないから!」

「ちょーっと味見するつもりで近付いたら、他の男の噛み跡あるし、なんか一気に理性とんだわ」

片割れだから。
なんならDNA一緒じゃん?
他の男でなくない?それ。


「ん、でもこれうまいよ、カレー?」
「は?いや、待って!!そんなの食べないで!!」
「食べ物粗末にしちゃ、駄目っつったの、ライちゃんだよ?」
「いや、ちがくて……」
「ん、ほんとだ。うまい」
「えぇ?」


しまいには、男ふたりそろってキッチンに座り込み、床に散らばった残骸に手を伸ばしている。

「ストーップ!!」


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