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愛玩彼女

第3章 体の異変


「ああ……っ、や、まっ……!?」


「無理。止まんない」


腰を力強く掴まれて、奥へ奥へと深く突き刺さってくるそれは、まるで凶器。
せっかく自由を取り戻した両手も、さっきから何の役にも立ってくれない。
奥へ奥へと入り込んでくるその凶器から逃れることなんて出来ずに、ただただ、その場にしがみつくので精一杯だ。


「ああ……っ!!」


無理。
チカチカする。
全身が、しびれる。
真っ白い光が一気に弾けて、スパークする。
またあの感覚。
なんにも考えらんないくらいの強い快感が、全身を駆け巡った。


瞬間。


「ただいま。楽しそうだね」


「!!」


襲いくる強い快感に身を委ねようとした、ほんとにその瞬間。
間延びした声に。
一瞬で意識は現実へと引き戻されたんだ。


「な、な、な……っ」

なんでっ!?


キッチンの向こう側、カウンターから顔をのぞかせて、両手頬杖ついてニコニコと微笑むのはまさに今、あたしを後ろから犯す男の片割れ、で。

「邪魔すんな透。お前当分我慢じゃねーの」
「リビングでこんなことしてるキミたちが悪いんでしょー?それに、玄関入った途端美味しそうな匂いプンプンしてたし。我慢なんて無理」
「ん………っ」



話をしている間さえも休むことない緩い抽挿。
さっき弾ける一歩手前まで押し上げられた体には、けっこうな拷問。
そこに追い討ちをかけてくれたのが、この男だ。


強引に向かされた先に絡んだのは透の唇で。
彼の舌は、あたしのそれを強引に絡めとり、吸い付き、時にはねっとりと唾液を交換する。
彼のキスは。
まるで体を重ねているかと錯覚するような、そんなキス。


「こーんなトロンとしてれば恐怖なんてないでしょ」



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