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愛玩彼女

第3章 体の異変





「……っ、ああ…っ、」

「きつ、お前の中やっぱやばいのな」



待って。
いまいち状況が理解出来ないんだけど。
なんであたし、今、襲われてんだっけ。



「余計なこと考えてる暇あんの、お前」
「ひ、あぁっ……っ!!」


キッチンの台に体が全部乗り上げる形で、後ろから斗真はあたしを貫く。
なんとか爪先だけは床にくっついていたはずなのに。
さっきの斗真の奥を抉るような一突きは、完全にあたしを床から引き離した。
こうなればもう、踏ん張りの効かない足の代わりに頼りになるのは腕しかない。
腕を精一杯伸ばして、なんとか逃げ道を作る。

けど。

「させねぇし」

割りと簡単に両手ともつかまって、後ろで一纏めにされた。

「…………っ」

こんな状況で抵抗なんてできるはずもなくて。
冷たい台に顔を沈めるしか出来ない。


「従順なやつ、好きだわ俺」

パンパン、て。
乾いた音が鳴り響くたびに勝手に跳ねるのはあたしの体。
浅く抜き差しを繰り返す斗真は、全部知ってて、わざとそれをしてるんだ。


「どこが気持ちィ?ゆってみ?」
「……しらな……っ」
「へぇ……?」

「!!」


だって。
ついこの前まであたし、こんなの知らなかったんだもん。
どこが感じるとか。
どう感じるとか、そんなことわかるわけないじゃないっ。


「ああ、ここ?」


だけど。
最奥を一突き、した瞬間。
何かとぶつかった、気がして。
一瞬頭がチカチカした。



は、と我にかえった頃には時すでに遅し。


「みっけ」

悪戯っ子のように楽しそうな声をあげて。
彼はリズムでも刻むように強く深く、抜き差しを繰り返すのだ。
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