第2章 新生活、開始!
同時に制服の中へと早々と侵入した指先は、簡単に胸元へと到着し。
下着の上からその膨らみをもみしだく。
「ん……っ」
「出したくないなら、塞いでてあげる」
「え、ぁ……、んぐ……っ」
手首は両手に掴まったまま、正面から奪うように重なるのはとーるの唇で。
無遠慮にその舌先は口内を暴れまわる。
同時に首筋を舐めながら形が変わるくらいに強く触れられれば。
「!!」
体が勝手に昨夜の感覚を呼び起こすのだ。
「制服、脱がすのもったいなくない?」
とーまの右手が制服のリボンを解いて、ブラウスを全て外していく。
「このままする?」
頭上でなされる会話に、ギクリと顔色が一瞬にしてかわった。
明日も学校なのに。
それは困る。
まだ真新しい制服、さすがに汚したくはない。
「………さすがに、それは困るかぁ」
そんなあたしの顔色に瞬時に気付いたのは正面にいるとーる、で。
笑顔の裏側に隠れた光に気づくこともなく、あたしは必死でその笑顔に頷いたのだった。
「なら、自分で脱げば」
「…………ぇ」
後ろから届いた新しい提案に、一瞬頭はショート。
言葉の意味を読み取る機能は、一瞬にして回路が立たれた。
「嫌なら、脱げば」
「……………っ」
恐る恐る振り返っても、聞き間違いなんかじゃなかったその言葉は、低くよく通るバリトンに乗ってあたしの頭へと再度響いてきたんだ。