第13章 アイスキャンディ
なんで。
なんでなんで。
パパと会っちゃいけないってどーゆーこと?
なんでふたりはパパと知り合いなの。
聞きたいことは山ほどある。
知りたいことも山ほどある。
けど。
ふたりのこの手をほどかない限り、あたしにその権利などないのだ。
「ふ……っ、ぁん…」
ピチャピチャと、嫌らしく開かれた両足の間を這うのは、斗真の舌、と、食むように口に含むのは唇。
「ん……っ、ふぅ……ん」
両手は頭上で拘束したままに、覆い被さるように逆方向から重なるのは透の唇。
甘く溶かされて。
いつものように全ての感情が快感へと変わって行く。
「!!」
甘く蕩けるような口付けに無我夢中で舌を絡めれば。
今の今まで口の中で散々愛された蕾に固い感触。
その感触に身体を強張らせる、けど。
腰を引く前に腰は押さえつけられ、舐められ吸い上げられた蕾は形を主張し、その敏感すぎるところへの強すぎる刺激。
「ふ……っ、ぅぅうっ、んーっ、んーっ」
甘噛みされ吸い上げられたそこは、一気に大量の蜜を溢すのだ。
「……った、ライちゃんイった?舌噛まれた。いってぇ」
唇を手の甲で拭いながら、顔を上げたふたつの同じ顔。
だけどその表情は全然違くて。
さらに体が熱くなる。
「もういいよ透。蕩けちゃえば、拘束なんて必要ねーから」
「はは……っ、薬使ってるしねぇ?」
ふたりの声が凄く遠くで聞こえる。
「ふぁ……ぁ」
沈んだままに、ベッドに身を預けるあたしの蜜口に差し込まれたのは、指?
入り口の浅いところを擦られて、凄くじれったい。
「十分だろ、來」
両手を力任せに引っ張られて、起こされた先は斗真の膝の上、で。
「………っ」
宛がわれた太く、固いもの。
思わず顔を真っ赤に染めて斗真を見下ろした。
「そのままゆっくり、自分で挿れて」
「ぇ」
「先っぽ入ってるし、腰落とせば入るから」
ちゅ、って。
唇に触れるだけのキスをして。
斗真はあたしから手を離した。
「ぇ」
「自分でしてみ?」
「………っ」