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愛玩彼女

第11章 番外編『仲良し』


「來」
「ライちゃん」



さっきまでの和気あいあいムードが一転。
彼らに背中向けてリビングを出ようと方向を変えたところで、聞こえたのは、どことなく艶っぽさを出すような、嗜めるような、そんな呼び声。


「そんな格好でどこ行くの?」
「混ざりたいんだろ?混ぜてやるよ」


「ぇ」



和やかムードは一変。
目の前にいるのは鋭く視線を光らせる猛獣たち。




「……冗談でしょ」



「冗談にしとく?」


あははー、なんて、乾いた笑いに笑顔で答えてくれる透さんの瞳は全然冗談なんかじゃなくて。


「逃げれると思ってんの?」


咄嗟に後退した背中が、トン、て。
何かにぶつかった。


「ゲームオーバー、だね?」


何か、じゃない。
誰か。



そう、にっこり微笑む透と時同じくして、後ろから完全に羽交い締めされて。
そのまま足は宙に浮いた。


「っ、えぇ?」


斗真に羽交い締めされたまま、体が透に抱っこされたのだ。



「ちょ…っ、おろしてっ」
「えー?でもせっかく作ったごはん、こぼれても嫌だなぁ」
「キッチンですんの好きなの、お前、…あー、そーいえば前もここでした時すっげー締め付けだったし」

「……っ」

「真っ赤。何思い出したの、ライちゃんやらしー」
「ち、が……っ」
「ほら、暴れないの。……っと」


抱っこしたまま、おろされたのはソファーの上で。
と、ゆーか。
ソファーに腰掛けた、透の膝の上。


「ライちゃん軽すぎ、ちゃんと食べてる?」


「とーるっ、おろして……っ、斗真っ!?」


お腹に腕を回してあたしの動きを封じると。
正面から斗真がシャツのボタンを外していく。


「やっぱり、お前ノーブラ。シャツ上に着んなら気を付けろよ」
「は、はぁ?」
「ライちゃん、ずーっと透け透けだったよ?」


「………っ」


かぁぁぁぁっ、て。
一気に上がる体温。
の、わりにあたしが入って来ても何も言わなかったじゃんっ。


「もの足んなかった?」
「はぁ?斗真っ」

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