第7章 崩れた関係性
「まきちゃん、…んで…っ、こんなの、やだ」
「だって來、辛そうじゃん。俺さ、ずっとあんたのこと好きだったよ?來は友達にしか思ってないの知ってたから、お望みどーり友達してやったのに。わけのわかんねぇおっさんにあんたがいいようにされてんのは、あんまいい気しねんだわ」
「……っひ、ぁあっっ!!や、だめっ」
中を行き来する彼のものが、いっそう大きく突き上げる。
それだけでも、今のこの体には強すぎる刺激でしかないのに。
「ひぅ、ぅ、ぁあっっ」
嫌、なのに。
頭では駄目だってわかってて、拒絶しなきゃ、なんないのに。
体は確かに、悦びはじめてる。
「ほら、いいって」
「や、ちが…っ」
違う。
違う。
違う、のに。
体がゆーこと、聞いてくれない。
「……ぁあっっ」
「こんなんなるまで、何やらされてんの來」
「ちが、違う…っ、なんにも、されてな…っ、ひゃあっっ」
「こんな酷くされても、なんでそんなに悦さそうなわけ」
違うのに。
なんで、拒絶出来ないの。
嫌、なのに。
『斗真』
と、ーま。
斗真。
「イきそうじゃん、いいよ、イって」
「や、だ。も、ゃあ……っ、まき、ちゃ……っ」
「どーせもう友達にも戻れないなら、いっそとことん、嫌ってよ」
「まきちゃ……っ」
嫌だ嫌だ。
こんなの、やだ。
「………っゃ、ァぁあっっ」
弾ける。
頭の中で、閃光が弾ける、直前。
「お前なんかじゃイかねぇよ、こいつは」
怒りを湛えた静かに低い声が、教室に響いた。