第1章 契約成立!?
「ここ、気持ちいいでしょ?」
「わ、かんな……っ」
だけど。
彼が動く度に。
彼が、触れる度に。
漏れ出る声を押さえられない。
体が震えるのを、耐えられない。
痛みなんか嘘みたいに感じない。
それよりも。
そんなものよりも。
もっともっと、別のもの。
「そろそろ、ものたりない?」
「………っ」
ぐ、と。
両足をさらに広げると、とーるは唇をペロリと舐め上げ。
「俺もそろそろ、物足りなくなってきたんだよ、……っね!!」
「――――ッッッあああっっ!」
一気に最奥めがけて、深く深く、突き刺した。
そのまま、何度も何度も奥を擦られれば。
知らずにもれる、甘い声。
甘美で卑猥な、水の音。
「……も、だめぇぇ―――――---っ!!」
さっき感じたのと同じしびれ。
お腹の奥がキュンキュンて、して。
切なくなる。
「―――---っ!!」
ぎゅー、って。
体に力が入った瞬間。
最奥へとさらに彼が入り込んだその瞬間。
最大限に体を弓なりにしならせて自分の意思とは関係なくビクン、て。
自分でもびっくりするくらいに体が跳ねたその、瞬間。
あたしの中で、ドクンっと一際大きく彼は、その欲の塊を爆ぜたんだ。