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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第7章 ワンコ系男子。


「うわぁ~。ひどいやられっぷりっスね。女子って怖っ!」
黄瀬くんはそう言って私にハンカチを差し出した。

私はその手をはじいた。

「満足しましたか?」

私のその問いに
黄瀬くんはニヤリと笑った。

「どうスかね?…これに懲りたら付き合う連中考えた方がいいっスよ。」

「…っ!!!!」

私は涙が出そうなのを堪えながら
黄瀬くんをにらみつけた。

黄瀬くんは私の目の前に座り込んだ。
そして、私の頭をハンカチで拭き始めた。

「や、やめてくださいっ!!」

私が黄瀬くんの手を掴むと、
黄瀬くんはその私の手を掴み、再び拭きはじめた。

「別に同情とかじゃないっスよ。まさかここまでされるとは俺も思ってなかったスから。せめてもの罪滅ぼしっス。」

耐え切れず、
涙が溢れた。

「…あー、悪かったっス。やりすぎたっス。…ジャージとか持ってきてるスか?」

黄瀬くんの問いに私は首を振った。

「ほら、ちょっとでかいかもだけど、これ貸すから着替えて。風邪ひくから。」
そう言って黄瀬くんはジャージを貸してくれた。

「…いいです。」

私はそのジャージを受け取らなかった。

「そういう強がりいいっスから。俺のせいで風邪ひかれたら嫌なだけだし…じゃ、俺帰るっス。」

黄瀬くんは私の隣にジャージを置いて
帰って行った。

わけがわからなかった。
ひどい事したと思ったら
優しくして…

あの男が何をしたいのかが…。

結局、私はびしょ濡れのまま
家に帰った。

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