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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第7章 ワンコ系男子。


「お疲れっス。忘れ物っスか?」
黄瀬くんは相変わらず笑顔で私に話しかけてきた。

「うん…じゃぁ。」
私はすぐに目をそらし、
その場を去ろうとした。

"グイ"

「きゃ!?」

強く腕を引っ張られ、
私は転倒した。

「あ、ごめん、つい力入れすぎちゃった。」
黄瀬くんはニヤニヤと笑った。

私はこの顔を知っている。
私にいたずらをしてきた"男"の顔だ。

私は一気に青ざめた。

黄瀬くんは私の顔を覗き込んだ。

「ねぇ、如月さんってさ、俺の事好きなんスか?」

その的外れな質問に思わずポカーンとしてしまった。

「…へ?」

「俺の追っかけしてるんスもんね。じゃぁ、好きなんスよね。じゃぁ、仮にこういう事されても…嫌じゃないんスよね。」

黄瀬くんは私の上に馬乗りになった。

「や、やめて…よ。」
私は、黄瀬くんから目をそらした。

「え?何でっスか?いいじゃないスか。好きなんでしょ?俺の事…。」

黄瀬くんは私の首筋を指でなぞった。
背中にぞっと寒気が走り、
嫌悪感が全身を駆け巡った。

「やめてってば!!!!」

"ガッ"

私は思いっきり黄瀬くんを突き飛ばした。

「…いってぇ。ちょ、いきなりマジ低抗すんのやめてほしいんスけど!」
黄瀬くんは驚いたような顔で私を見ていた。

「私、黄瀬くんの事なんか全然好きじゃない!!!!」
私がそう大声で言うと、
黄瀬くんはしばらくポカーンとしていたが、

突然笑いはじめた。


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