第6章 青春ギター少年。
ステージが終わると、
思わず泣き崩れてしまった。
他のメンバーも同様に泣いていた。
笠松は私の背中を優しく撫でてくれた。
「笠松っ…ありがとうっ…。」
「あぁ。」
これで終わってしまうのは
寂しいような嬉しいような…
やっぱりよく分からなかった。
笠松はずっと、私が泣き止むまで
ずっとずっと傍に居てくれた。
「…そういえば。」
「ん?」
「条件って何だったの?」
私は改めて笠松の方を見た。
「え!?…あ、やっぱり…いいや///」
笠松は真っ赤になってうつむいた。
「よくない!言ってよ!」
私は笠松の顔をむぎゅっと掴んで
こちらを向けさせた。
「…////」
笠松は真っ赤になって目をそらすだけだった。
「言わないと、ちゅーするよ。」
そう言って私が顔を近づけると、
笠松はまた手をバタバタとさせた。
その顔はやっぱり可愛かった。
「い、いや…その…もし…如月が嫌じゃなかったら…つ、付き合ってほしいんだ///」
笠松はものすごく小さな声でそう言った。
「…え?」
「そ、その…前からずっと文化祭の度に見てたんだ。如月の事…。いつも…真っ直ぐで…楽しそうで…ずっと…気になってたんだ…だから西山にギターいじらせてほしいって…頼んだんだ///」
そう言って笠松は真っ赤になりながら困ったような顔をしていた。
その姿があんまりにも可愛くて…
"ちゅっ"
「なんて言ってるか小さくて聞こえないっ!やり直し!」
私は思わずキスしてしまった。
「っ!!!!!!!/////」