第6章 青春ギター少年。
それから私と笠松は何度も同じ事を繰り返した。
声が小さかったのと、
反応が面白かったので
私は何度もやり直しをさせた。
そのたびに笠松は真っ赤になっていた。
「如月!す、好きだ!つ、付き合ってくれ!!!!」
最後に笠松はそう叫んだ。
そうして恥ずかしくなったのか、
またうつむき、真っ赤になった。
「いいよ。」
私は再び笠松にキスをした。
私は笠松が好きだった。
いつからかは分からない。
いつのまにか…
不器用で
恥かしがりで
…
でも、
かっこよくて。
私はきっと何度だって
この青春ギター少年に
恋をするのかもしれない。
=FIN=