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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第6章 青春ギター少年。


それからあっと言う間に日は経ち、
文化祭当日になった。

が、
西山が学校へ来ない。
そして、連絡がつかない。

私はメンバーと一緒に焦っていた。
刻々と時間が迫る。

「あ!西山から連絡着たぞ!」
ドラムの鷹丘が私の元に駆け寄った。

「なんて?」
私はすぐに携帯を覗き込んだ。
メインギターの吉田も覗き込んだ。

「なんか熱があって来れないらしい…。」

一気に青ざめた。
ボーカルがいないんじゃ、
話しにならない…。

「…どうする?」
吉田は私をじっと見つめた。

「…ギターはメイン一本あればまぁ、なんとかなる…問題はボーカルか。」
私は頭をひねらせた。

…。
…。
…。

私は走り出した。

そうだ。
ボーカルだけじゃなくて
ギターも出来る奴がいる!

あいつはずっと、部室に居た。

体育館のバスケ部のブースへ向かった。
何やら女子の大群で入り口が大混雑していた。

「…っくそ!」

私は女子たちを押しのけ、
一番前に出た。

「あ~!ちゃんと並ばないとダメっスよ!」
女子たちの行列の先に居たのは、
金髪の1年だった。

「ごめん、それどころじゃない!笠松居る?」

「笠松先輩っスか?ちょっと待ってくださいっス!」
金髪の1年は奥の方に入って行き、
しばらくすると笠松を引っ張って戻ってきた。

「笠松!!!」
私は笠松に抱きついた。

「うわぁ!!??な、な、な、なんだよ!?///」
笠松はバタバタと手を振った。

「笠松!西山が風邪で倒れた!代わりにステージに出てくれない!?」
私がそう言うと、笠松は顔を真っ赤にして首を横に振った。

「お願い!このままじゃせっかく練習したのに…出れなくなるの!」
私は笠松の手を強く握った。
笠松はうつむいて、黙り込んだ。








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