第6章 青春ギター少年。
しばらくすると、休憩時間になったのか、
笠松がこちらへと走ってきた。
「な、なんだよ!きゅ、急に!練習はいいのか?///」
笠松は目もあわせず、
私に話しかけてきた。
「なんか、練習に集中出来ないから息抜きに来てみたら、笠松がバスケしてたから見てた。」
私がそう言うと、
笠松は何やらブツブツと言ったが、
よく聞こえなかった。
「でも、笠松ってやっぱりカッコイイね。」
私がそう言うと、笠松はまた真っ赤になった。
「う、うるさい!か、からかうな!…じゃぁ、俺、もう行くから///」
笠松は私に背を向け歩き始めた。
「あ、あの…」
が、すぐに振り返った。
「ん?何?」
「えっと…文化祭…頑張れよ!み、見に行くから///」
そう言って笠松は走って行った。
その言葉に一気にやる気になり、
私は部室へもどり、
再び練習をはじめた。
何でだろう。
胸がドキドキして
熱くなって…
ワクワクした。