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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第6章 青春ギター少年。


「…My First Kiss…?」

笠松は小さい声で確かにそう言った。
というか、そう口が動いた。

思わず演奏を止めた。

「よくわかったね。好きなの?ハイスタ。」
私がそう聞くと、笠松は頷いた。

「そうなんだ。あたしも好きなんだ。」
そう言って私は笑った。

すると、笠松はギターを弾き始めた。
驚いた。

思った以上にギターが上手だった。
下手すりゃ西山よりずっとずっと上手かもしれない。

私も続けてベースで曲に入った。

そして、彼は小さな声で歌っていた。
ギターとベースの音に負けて全く聞こえないが
確かに口が動いていた。

「おい、笠松。」
私がベースを止めて、
名前を呼ぶと、
笠松ははじめて私と目を合わせた。

「な、ななななんだ!///」

私は笠松の前にスタンドマイクを立て、
マイクをアンプに繋いだ。

「歌ってみてよ。」
私がそういうと、笠松はうつむいて顔を真っ赤にした。

「歌えって!命令っ!」
私は笠松の顔をむぎゅっと掴んで、
顔をこちらに向けさせ、少し顔を近づけた。

「っな////わ、わかった!う、歌うから…は、離してくれ////」
笠松は真っ赤になって、
手をバタつかせた。

なんだか面白くて、可愛かった。
今度またしようと心に決めた。

そうして、笠松のギターが入り、
私も続いてベースで入った。
笠松のボーカルが入った。

歌はそんなに上手くはない。
でも、なんだかとっても気持ちがこもっていて
聞いてて胸が熱くなった。
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