• テキストサイズ

私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第5章 私の彼は"変わりもの"?


そうして、デート当日になった。
私は自分の中で一番似合うと確信した服を着た。

「お、お嬢様!どこへ行かれるのですか!?」
私が玄関に向かうと、お手伝いさんが私を止めた。

「デートのために動物園へ…」

私がそういうと、お手伝いさんは青ざめた。

「動物園に行くのに着物なんて…何を考えておりますか!」
そう言ってお手伝いさんは私をとめようとした。

が、

「…着物で何が悪い…。」
私はお手伝いさんの話しも聞かずに、
家を飛び出し待ち合わせ場所までタクシーで向かった。

時刻は12時半。

少し早くつきすぎてしまった。

当然まだ着てないよね…?
そう思いながら私が周りを見渡すと…

居た!!!

ベンチに座ってうつむいてる
建一先輩を発見した。

「建一先輩!」
私がそう話しかけると、
先輩は嬉しそうに立ち上がり、私に会釈した。

私は思わず驚いた。

そう。
建一先輩はなぜか、デートに袴で来ていたのだ。

でも、なんだかゴリラが袴を着ているようで可愛かった。
私がじっと見ていると、
先輩は顔を赤くした。

「デートは袴でするものだと福井から聞いたのでな…に、似合わぬか?///」

「とんでもないです!よくお似合いですよ。」

そうして私たちはデートへと向かった。
建一先輩も私の着物を褒めてくれた。

どうやら、デートは袴と着物でするものらしい。
私の直感は正しかったのだな。

お互いはじめてのデートで戸惑う事が多かったが、
福井と言う男の助言により、
なんとなくデートは進んで行った。

助言は少し驚く事が多かったが、
恐らくこれが今時の若者のデートなのだろう。

私は自分にそう言い聞かせた。

そして、私と先輩はゴリラの居る檻の前に到着した。



/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp