第5章 私の彼は"変わりもの"?
そうして、次の日の昼休み、
私はドキドキしながら
『ムラサキバラアツシ』のいる教室へと向かった。
教室につき、私は中を見渡した。
…?
あれ?
彼(ゴリラ)が居ない。
これはしまった。
離席中であったか…。
私は諦めて彼女達の方へ戻った。
「へ!?ど、どうしたの!?」
彼女達は目を丸くしてこちらを見た。
「いない…。どうやら離席しているようだ。」
私がそう言うと、彼女達はすぐに教室の方へ走っていった。
「如月さん!紫原くん居るよ!」
彼女達は不思議そうな顔をして私を呼んだ。
私は呼ばれるままにまた教室を覗き込んだ。
「・・・どこに?」
やはり、見つける事が出来なかった。
「もう!如月さんったら照れちゃって!しょうがないから呼んであげるね!おーい!紫原くーん!如月さんが紫原くんにお菓子あげるってぇ!」
彼女達は紫原を呼び出した。
「っは!ま、待ってまだ心の準備が!///」
私は思わず後ろを向いた。
背後に気配を感じる。
「え~なにぃ~?お菓子ぃ~?」
背後から声がする。
私はドキドキしながら振り向いた…
そこには…
「は?誰だこいつは。」
私は思わず固まった。
そこには紫色の長い髪をしたやるせない顔をした男が立っていた。