第5章 私の彼は"変わりもの"?
次の日、私は学校へ登校すると、
彼女達に『ムラサキバラアツシ』について詳しく聞いた。
中学は関東の方の学校で、
なにやらキセキの世代と呼ばれていたそうだ。
お菓子が大好きらしく、
私と同い年らしい。
「ふむ、なるほど…。」
私はその情報をメモに取った。
「まさか、本当に如月さんが紫原くんを好きになっちゃうなんてぇ♪私たち協力するねっ!」
「ありがとう。でも、何故私なんかに協力を…?」
私がそう聞くと彼女達はアイコンタクトを取り合い、
声を合わせてこう言った。
「「私たちは恋する女子の味方だからっ☆」」
なるほど!
彼女達は仲人をするのが趣味なのか!
そうして、私は彼女達に言われるまま、
手作りのお菓子を明日学校に持ってくる事にした。
どうやらモノで釣る作戦らしい。
手作りのお菓子…
うーむ…
やはり、好物はバナナであろうか?
そうだ、私の家の熱帯室にバナナがなっていた気がする。
一応手で育てたものだし、手作りという事でよかろう。
これをラッピングしていけばいいか。
そうして、私は彼(ゴリラ)が大好物であろう
バナナをもぎとり、可愛くラッピングして
ウキウキとしながら
眠りについた。
彼(ゴリラ)は気に入ってくれるであろうか…?