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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第4章 コウカンニッキ。


「如月っ、悪かった。俺のせいで…」
花宮くんは見たことがないくらい悲しそうな顔をしていた。

「花宮くん…大丈夫だよ!先生、ちゃんとまだ先生続けられるから!」
私は泣きそうになるのを堪えながら
笑顔でそう言った。

「如月…もう教師なんかやめろよ!」

「…へ?」

「俺、お前のことが好きなんだ。離れたくないんだ。だから、もう教師なんてやめろよ!」

花宮くんはそう言って私の手を握った。

「…。」

「お前と一緒に居れるなら俺、学校辞めて働くからっ、なんだってするから…だからどこにも行くなよっ!」

普段はこんなに感情を表に出さなくて、
何事も必死にならない彼が必死で私に訴えてきた。

その姿に思わず、女として
『うん』と
言いたくなってしまったが、

私はその返事を飲み込んだ。

「ねぇ、花宮くん。先生はすごく嬉しいでも、それには『うん』とは頷けない。」

「…え?」

「私も花宮くんが好きだった。"生徒"としてではなく"男性"として。でもね、男女である前に私とあなたは生徒と先生なの。だから、その気持ちには答えられない。」

「…っ。」

「また、花宮くんが大人になったら迎えに来てよ。先生待ってるから。」

私はそう言って、
花宮真の頭を撫でて、

彼に背を向けて歩みはじめた。

涙が止まらなかった。

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