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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第4章 コウカンニッキ。


「如月先生。少し話しがあります。校長室に…。」

教頭に突然呼ばれ、私は校長室へと向かった。
職員室の先生達はなにやらこちらを見てヒソヒソと話していた。

校長室に入るとなにやら重苦しい雰囲気だった。
校長・教頭・そしてPTA会長。

私は言われるままに椅子に腰を掛けた。

「おほん。実は如月先生。あなたに聞かなければいけない事がある。」

校長先生の鋭い目線が刺さる。

「…なんですか?」

緊張のあまり唾を飲み込むタイミングがわからず、
思わず喉をゴクンと鳴らしてしまった。

「実はだね、君が生徒と付き合っている…と言う噂が流れとるんだよ。」
校長先生はボールペンをカチカチと鳴らしながらこちらを見た。

「…!?そんな事ありません!」
私は立ち上がり訴えた。

「そんな事なくても、噂に上がる事自体が既にダメなのよ。如月先生。」
PTA会長は私を睨みつける。

「でも…」

「でも…じゃない。いいか?生徒と付き合っている教師が居るという噂が流れるとねぇ、うちも大損害なんだよ。そんな淫乱な教師が居る学校に可愛い我が子は預けられんだろ!?」
教頭は私を睨みつけた。

「そんなっ…」

「今回は大目に見て君は他の学校に移ってもらうよ。如月先生。まさか、あのD組を手懐けたと思っていたら…まさかあの花宮を手玉取っていたとわねぇ…。」

校長はあきれたようにタメ息をついた。

「花宮真!?…彼にも何か処分があるんですか!?」
私がそう聞くと、教頭は首を振った。

「いいかい!?彼は君とは違って大切なうちの生徒なんだ!成績優秀、バスケでも無冠の五将として有名!そんな彼に罰を下すわけがないだろう!?」
教頭は私を見下すような目で見た。

彼に処分はない…
それだけで私は安心した。

そうして私はその日のうちに職員室の荷物をまとめ
この学校を出た。

家でも次の転勤先へ移るための荷造りをしはじめた。

携帯がずっと鳴っていた。
花宮真からのメールや着信だった。

私はそれを無視し続けた。




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