第4章 コウカンニッキ。
「…っ!」
花宮くんは私を突き飛ばした。
「…っきゃ!」
私は大袈裟に転がってみせた。
「っな!?おい、何やってんだよお前!?」
花宮くんは少し驚いたようだった。
「これは暴力行為です!今の一部始終、そこにおいてある携帯のムービーで撮らせて貰いました。あなたが私の指示に従わないのなら、私はこの映像を持って警察へ行きます。」
「はぁ!?てめっ!何言ってんだ!?」
さすがに予想外だったのか花宮くんは驚いていた。
「ふふーん!先生のお願い聞いてくれるかな?」
「…なんだよ。」
花宮くんはイラついているようだった。
「はいっ!コレ!」
私は花宮くんに一冊のノートを差し出した。
「あ?なんだコレ?」
花宮くんはそのノートをじっと見つめた。
「先生と交換ノートしよっ!悩みとかいろいろ書いてね!じゃ!明日必ず書いて持ってきてね!」
そう言って私は携帯を回収し、
職員室へルンルンで帰って行った。
「あ、おい!如月っ!!!!」
花宮くんは私の事を呼んでいたが無視した。