第4章 コウカンニッキ。
これが、担任いじめの正体か…
でも、なんでこんなにも苦手な事や
わからない事ばかりピンポイントでわかってしまうんだろう…。
私は職員室の机に突っ伏しながら考えた。
もの凄く観察力が高いのだろうか…。
私はクラス全員の情報が載ったファイルを開き、
花宮真の情報に目を通した。
常に成績はトップ。
生活態度に問題なし。
バスケ部主将兼監督。
…。
情報だけみれば非の打ち所のないスーパー優等生。
そんな彼がどうして担任いじめなんか…。
私は"ダメ教師"なりに考えた。
でも答えは浮かばなかった。
「うぅーん。」
私が苦しみながら考えた結果は一つだった。
"本人に直接聞いてみる!"
と言う事で、私はすぐにバスケ部の練習している
体育館へと向かった。