第4章 コウカンニッキ。
"ガラ"
教室に入ると、生徒たちは別に不良でもなかった。
という事は…
GT○タイプのクラスかぁ!
私は教壇に立つと、全員の顔を見渡した。
「は、はじめまして。今日から皆さんの担任になることになりました。如月凛です!宜しくお願いします。」
私がそう挨拶をすると拍手が起こった。
…あれ?
思ったより普通!?
「えっと…じゃぁ、名前順に自己紹介お願いしてもいいですか?」
私がそう言うと
全員素直に自己紹介をしてくれた。
うーん…。
このクラスが問題クラスだなんて…
とても思えないけど…。
そして、ついに"花宮真"の番になった。
「はじめまして。花宮真です。バスケ部に所属しています。よろしくお願いします。如月先生。」
そう言って花宮くんは爽やかに笑った。
「あ、よ、よろしくお願いします。」
…普通だ。
それが逆に怖かった。
いつ何が来るかわからなかったため、
私は常に構えていた。
が、そんな身構えもむなしく、
今日は何もなく無事一日が終了した。
職員室に戻ると先生達が駆け寄ってきた。
「大丈夫だった!?」
「は、はい。みんな良い子達でした。」
私がそう言うと先生達の表情は曇った。
「・・・?」