第3章 ヲタク男子。
バスケの試合会場に着いた時には既に15時半をまわっていた。
試合はすでに第3Qがはじまっていた。
秀徳は負けていた。
宮地くんも苦しい顔をしていた。
だから、私は人目も気にせずに叫んだ。
『宮地くん!応援来たよ!頑張ってぇー!!!!』
私の声が体育館中に響き渡る。
「へ!?あれって…りんりん!?」
会場がザワついた。
「今の私はりんりんじゃない!あなたのクラスメートの如月凛!!約束どおり応援しに来たよ!絶対!絶対勝ってね!」
私がそう叫ぶと、
宮地くんはニコっと笑ってガッツポーズをして見せてくれた。
そうして、しばらく試合を見たら、
すぐにライブ会場へと戻った。
そして、ライブをこなした。
次の日学校に行くと、
私はみんなからたくさん話しかけられた。
今までの態度とは違い、
みんなとても優しく話しかけてくれた。
でも、そのせいで宮地くんと全然喋れなかった。
それがなんだかもどかしかった。
放課後、
私は宮地くんに呼び出され、
体育館裏へと向かった。