• テキストサイズ

私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第3章 ヲタク男子。


「あ、あのさ。如月。昨日はありがとう。」
宮地くんはいつもよりソワソワしていた。

「は、はい。すいません。今まで隠してて。」
私は頭を下げた。

「い、いや。いいんだ…その…俺さ、お前に言いたい事あったんだ。」

「…何でしょう?」

「あのさ、今のタイミングで言ったって信じてもらえないかもしれないけど…俺さ…」
宮地くんはうつむいていた。

「…?」

「如月の事好きなんだ。」

「…はい。知ってます。いつもファンだと言ってくれてましたから。」

「いや、そうじゃなくて、りんりんが好きなんじゃなくて、如月が好きなんだ。」

頭が混乱した。

「…へ?」

「勿論、りんりんも好きだ。けど、俺、ずっと如月の事好きだったんだ。如月はすっげぇダサぃけど、すげぇ良い奴で一緒に居るとすげぇ落ち着くし…。」

「ま、待ってください。このビン底眼鏡のださぃ私が好きなんですか?」
私は思わず聞き返した。

「そうだよ!バカっ!何度も言わせるな!轢き殺すぞ!///」

胸がキュンとなって、
喉から出る言葉を止めることが出来なかった。

「私もっ…宮地くんの事っ…」

「わぁぁぁぁ!!!!ストーップ!」
宮地くんは私の口を手で塞いだ。

「っほへ!?」

「バ、バカッ!恋愛禁止だろ!?お前は好きだけど、今、りんりんにアイドルやめてほしくはないんだ…。だから、それ以上は言うな。///」

宮地くんはうつむいてそう言った。

「…はいっ!あなたの期待に応えられるような立派なアイドルになります!」
私は笑顔でそう言った。

「…おう!応援してるぜ!如月!」

恋は実らなかった。
でも、これはこれで
幸せなのかもしれない。

"恋愛は禁止"でも
"片思いはOK"
だから私は彼に片思い中。


=fin=

/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp