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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第2章 楓。


俺は相変わらずあのベンチに通い続けていた。
雪がシンシンと降り続く日の事だった。

ベンチに懐かしい小さな後ろ姿を見つけた。

そう。彼女だ。

「あの!!」
俺は嬉しくなり、思わず声をかけた。

振り返った彼女はいつものようにクシャっと笑った。

「やっぱり会えると思った。久しぶり。」
彼女は嬉しそうな顔をしてくれた。

どうやら嫌われてたわけではなさそうだ。

「本当に久しぶりですよ!どうしたんですか?俺ずっと待ってたんですよ!」

「ごめんねー。ちょっと体調が優れなくてさぁ。外出れなかったんだぁ。」
彼女はまた寂しそうに笑った。

「…。」

「あのね、伊月くん。君には話しとかなきゃと思って。今日は特別に外出許可もらったの。」
彼女はうつむいた。

「え…?」
何かよくない報告って事はすぐにわかった。

「あのね。私、恋をしてしまったの。それでね、病気が治らなくなってしまったの。」

「…。」

「私の病気はね。脳の病気なの。手術をしたら治る病気なの。でもね、手術をすると今までの記憶がなくなってしまうの…」

彼女の声は微かに震えていた。










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