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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第2章 楓。


それから、
彼女はいつものベンチには来てくれなくなった。

嫌われてしまったのだろうか…?

モヤモヤとしたものが心に残り、
気持ち悪くてたまらなかった。

新しく彼女に披露したくて急いで作ったダジャレも
改めて見返すと駄作でしかなかった。


「なぁ、木吉…。」

「ん?どうした伊月?」

「会いたいのに、会えないんだ。どうしたらいいと思う?」

俺がそう聞くと、木吉は考え出した。

「…それは…なぞなぞか何かか?」
木吉は真顔でそう聞いた。

「なぞなぞ…かもな。」
俺がそういうと木吉は笑った。

「簡単だ!会いに行けばいいんだ!」

「…そうだな。」
俺は小さく笑った。

俺は彼女の事が好きだったのに、
彼女の事をなにも知らなかった。

会いに行くにも部屋さえしらなくて、
名前すら知らなかった。

彼女がどんな病気かすらも知らない。


彼女に会えないまま
2ヶ月が過ぎた。

風景はすっかり鮮やかな紅葉から
真っ白な雪景色へと変わっていた。



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