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私の彼は"変わりもの?"☆黒子のバスケ

第10章 しんでれらがーる☆


言われなくても
わかっていた。

高尾くんは優しいから
私みたいなのがほって置けなかっただけ…

わかっているのに
ドキドキしていて…

うっすら期待を持っていたのも
事実だった。

可愛いって褒められたその髪型を
毎日していって、

話しかけてもらうために
毎日違う本を読んで…。

高尾くんには
彼女達みたいな明るくて可愛い子たちが
似合っている。

何だか自分が惨めでたまらなかった。


変われればいいのに。
物語の主人公みたいに…

そんな事考えても
私は私のままだった。

次の日、
私は髪をおろして学校へ向かった。

クラスの中心で笑う高尾くんが
私に気付き、

私に声を掛ける。

「おっはよー!凛ちゃん!」

私は無視して
席につく。

「あれ?おーい?どうしたー?」
高尾くんは私を追いかけて私の顔を覗き込む。

「高尾!そんな奴どうでもいいから!こっちで一緒に話そう!」
女子が高尾くんをひっぱって連れて行く。


「…。」


これでいい。

私はじっとうつむいていた。




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