第9章 絶滅危惧種系彼女。
次の日。
自宅謹慎も今日まで。
私は学校を休もうと布団の中に潜り込んでいると
インターホンが鳴った。
「…はーい。」
私はノソノソと布団から出ると、
ドアを開けた。
「迎えに来たのだよ。さっさと準備するのだよ。」
緑間が居た。
私はドアを閉めようとするが、
緑間によって防がれた。
「ほら、さっさとするのだよ!時間がないのだよ!」
「いかねぇよ!恥ずかしい!」
「五月蝿いのだよ!さっさとするのだよ!ほら、手伝うから。」
そうして緑間は遠慮なしに入ってきた。
「うぉぉぉ!来るなぁ!」
私の雄叫びも虚しく、
結局、私は緑間によって昨日の姿にされてしまった。
そのまま引きずられながら、
学校へ向かうと、みんなポカーンとした顔でこちらを見ていた。
「如月さん?」
「うそー!めっちゃかわいい!」
女子が群がってくる。
それから、私はクラスのいろんな奴と喋った。
前までみんな、私を避けてたのに…。
その日一日。
少しだけ楽しかった。