第9章 絶滅危惧種系彼女。
のけぞろうとする私の頭をがしっと掴む。
どんどん近づく緑間の顔。
「へ!?ちょ!?みど…///」
「髪にてんとう虫ついてたのだよ。」
そう言って緑間は私にてんとう虫を見せた。
「…いや!普通に取れよ!!!!」
「いや、そのてんとう虫がなんだかめずらしいガラをしていたのでつい…」
なんなんだ…
この男…。
そう思っていると、
緑間は私のマスクを奪い取った。
「…ふむ。」
「あぁ!?返せよ!」
私が睨みつけると、
緑間が呟いた。
「マスク…ないほうが可愛いのだよ。」
…
…
…
「はぁ!?////」
私は思わず照れてしまった。
「そもそもマスクをつける理由はなんなのだよ?花粉症か?」
緑間は不思議そうに私を見た。
「いや…や、ヤンキーはみんなマスクするだろ。」
「…そうか。つまり、これも衣装の一つなのか。」
緑間は納得するように私にマスクをつけなおした。