第8章 依存について
ヒソカが居なくなってから1週間ほど
「たーいくつだなーー!」
今までヒソカが居たから感じなかったが、1人というのはこんなに寂しくて退屈なのだと思い出す。
「ヒソカ早く帰って来ないかなー?
んー…ヒソカと出会った時より、足の調子も大分良くなった…かな?
退屈だし、もう食料もないから頑張って外に行こうかな?」
と思ったが、カップラーメンの山を見て
外出はまぁ良いや
と思う
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ボクが居なくて寂しがってるみたい❤︎
でも、まだまだ帰ることは出来ないんだよね♦︎
ごめんね♠︎
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ヒソカが居なくなってから2週間ほど
「カップラーメン無くなった…
外でなきゃ駄目か…」
外出の準備をして扉を開けて外に出る。
歩いて行くと人通りが多くなる。
怖い怖い怖い 嫌だ嫌だ嫌だ そんな目で見ないで!!
「…うっ」
私は慌ててお手洗いに駆け込む
いつの間に外にも行けなくなったのだろう
前より酷くなっている
今日は帰って休もう
あ、でもご飯どうしよう…
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ボクの実験は成功♦︎
出会ってから、ボクと遊園地に行った以外に外出をしていないあの子は、外から隔離されていく
元々対人が苦手だったようだし、こうなるのは簡単に予測出来た♠︎
あと少しもう少し❤︎
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外出後
ヒソカが居ない、私何にも出来ない
怖い、早く帰って来てほしい
と泣きじゃくってしまう
子供みたいだと自分でも思う
だが、どうしようも出来なかった。
震える手でカッターナイフに手を伸ばす
落ち着かなきゃ 落ち着かなきゃ…
袖を捲り、刃を腕に当て、ズッと引く
赤
痛み
鮮血
落ち着く、私の唯一の救い
息を吸って吐いて…
落ち着いた
私、ヒソカに捨てられちゃったのかな…
手当てをしながら考えを巡らせる
考えるのも疲れてベットに横になる
聞こえてくるのは寝息と呻き声
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可哀想にボクにこんなに依存して♣︎
今すぐキミを壊したいけどまだ我慢…♦︎
でも、そろそろ帰らないといけないか♠︎
またぬるま湯を提供してあげるから、更にボクの玩具に相応しく…❤︎
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ヒソカが居なくなってから2週間と3日
「ただいま❤︎」
「………?」