第9章 精神の壊し方について
「…おかえり…?」
「ただいま❤︎」
捨てられたと思っていたらしい彼女は、戸惑いながら声を出した。
「ボクがいない間ー…って、この現状を見ればすぐわかるね♣︎」
物は散らかり、床には血の跡、腕にはーー
「!?」
彼女は急いで腕の傷を隠そうとするが、隠す前にボクが腕を掴む
あくまで優しくね♦︎
直ぐに壊れちゃうから…♠︎
「この傷にこの部屋の惨状、ボクがいない間に何かあったのかい?」
全て知っているが、わざとらしく聞いてみる。
「…カが…なく…み…」
「なんだい❤︎」
聞こえているが意地悪くもう一度聞く
「ヒソカが居なくて寂しかった…!
1人じゃ何にも出来なくなっちゃった
どうしよう…っ」
堰を切ったように泣き出して嗚咽を交えながら伝えてくる彼女は正直とても魅力的だった
でもここでヤッたら、今までしてきた計画が水の泡♣︎
気まぐれなボクがここまで何の力もないこの子に執着して、殺さず生かしているのは不思議だけど…♠︎
「ボクが遅くなったからごめんね♦︎
こうなる事が分からなかったボクの思慮不足だ♣︎」
「…っ、違う!ヒソカは悪くない!
私が弱いからいけないの…!!」
想像していた通りの返答、口の端が上がるのを必死に抑えながら
「ボクがキミの状態が治るまで一緒にいてあげるよ♦︎
もう1人にしないから安心して❤︎」
なんて心にもない言葉を言って安心させる。
「本当に…?でも良いの…?
いっぱい迷惑かけちゃう…」
弱気な彼女もソソる
正直、殺しが出来ないのは辛いが、この関係も直ぐ終わる
それと、ボクが飽きたら捨てれば良いしね♠︎
「勿論、ボクを頼って❤︎」
どろどろ甘々ぐずぐずに溶かしてから
最高のタイミングでヤる
この子の真の絶望の表情はどんな表情だろう♣︎
どんな抵抗をして、どんな言葉をはくのだろう♦︎
想像しただけでもう…❤︎
彼女を抱き寄せ、頭を撫でる。
はじめは吃驚していたようだが、余程寂しかったらしい
安心して身を委ねてきた。
そんなに無防備で大丈夫?❤︎
ボク以外だったらとっくにヤられてるね♠︎
勿論違う意味でだけど♣︎
そして、ボクと彼女の以前より更に奇妙な共同生活が始まった。