第10章 壊れ物の愛し方について
「ヒソカ、ヒソカー」
あれから彼女はボクの後ろをひょこひょことついてくるようになった。
どこでも、と言うわけでは無いが殆ど常にだ♦︎
「そんなに慌ててついてこなくてもボクは逃げないよ?❤︎」
「どこ行くの?」
「トイレだよ♠︎」
いつもこんな感じだ。
そして前より、と言うよりかは前とは別人かのように甘えてくるようになった
おそらくこちらが彼女の本質なのだ
今まで我慢していた分、一気に出ちゃったんだね♣︎
そんな彼女も可愛いし、どんどんヤるのが楽しみになっていくんだけどね❤︎
「そっかー」
と言い、彼女が離れる
「ただいま♦︎」
「おかえりー」
ひょこひょこ近づいて来て、ギュッと抱きついてくる
トイレへ行っただけでこれだ
ボクがいなくなったら、彼女は死んでしまうだろう
考えるだけで興奮しちゃうね❤︎
ボクがヤるから、そんな勿体無いことはしないけど♣︎
頭を撫でると幸せそうな表情をする
「えへへ…、恥ずかしいなー」
抱きついてきたのは君の方だろう?♦︎
「何処にも行かないから安心してくれないかい?♠︎」
彼女の腰に手を回し、抱きしめる
「わわっ…」
近くには赤くなった彼女の顔
ヤる相手を愛おしく思うのは変だろうか?
「もー、私は安心してるよ、こんなに引っ付いて
ヒソカは甘えん坊で心配性だなー」
それはボクのセリフだよ♣︎
手を離し、ソファに座ると彼女も隣にちょこんと座る
一緒にトランプタワーを作るがバラバラと崩れるばかりの彼女のトランプタワー
まるで彼女の精神状態みたい♠︎
ボクの方には高く積み上がったトランプタワーが
途中から固唾をのんでボクのタワーを見ている
そんなに見つめられるとゾクゾクしちゃうね♦︎
なんと言っても彼女との関係性を表したタワーなのだから
「崩して欲しいかい?まだ積み上げて欲しいかい?」
「崩すの勿体無いよ、まだ高くしよ!」
それもイイね
崩す時の快感が更に増すんだから…❤︎