第3章 魔物の脅威
「こんばんは!キノシタです!ただ今戻りました!」
刷り込み治療から1ヶ月以内にキノシタさんは帰ってきた。
「キノシタアアアアア!!!」
「よくぞ戻ったあああ!!!」
キノシタさんは、タナカさんとニシノヤさんに熱烈な歓迎を受け、
「キノシタ!こっちだ!準備は出来てるな?!」
「はい!」
スガワラさんに急かされて、俺の部屋にきた。
ベッドの上で木刀を触ってた俺は、まずキノシタさんが来た事に驚いて茫然としてしまった。
「……ヒナタ?」
「はっ!キノシタさん!お久しぶりです!」
「うん、久しぶり。早速で悪いけど診せてもらえる?」
「はい!」
キノシタさんはスガワラさんに退室してもらって、部屋には俺とキノシタさんの2人きりになる。
キノシタさんは椅子を俺のベッドの脇に持ってきて、それに座った。
「ヒナタ、目瞑って」
言われるがままに瞑る。
「そのまま深呼吸して……」
吸って、吐くと、頭を優しく撫でられた。
ザザザ
ザザザザザザ
ザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ