第3章 魔物の脅威
ナリタさんは
「辛かったらいつでも言ってくれ。頼りないかもだけど、支えにはなりたいから」
キノシタさんは
「俺も出来る限りなんでもするよ。って言っても仕事柄、あまり村に居ないからなかなか会えないけど、気軽に相談に来てよ」
エンノシタさんは
「俺は基本役場に居るから、用があっても無くても来ていいよ。タナカとニシノヤなんか毎朝広場に居て仕事に遅刻するから、ついでに仕事に行くよう言ってくれ」
タナカさんとニシノヤさんは「それは言わない約束でしょ!」と赤面していた。
サワムラさんは
「俺も門番の仕事をしてるからあまり宿に顔を出せないが、村人を護るのが俺たちの仕事だ。それはヒナタもアオネも例外じゃないぞ?」
スガワラさんは
「俺は基本的にフリーだからさ、エンノシタに仕事押し付けて毎日遊びに来るよ!自作農してるからそこで採れた野菜いっぱい持ってくるから、それ食って大きくなるんだぞ!」
エンノシタさんは思わず苦笑い。サワムラさんは笑ってたけど、多分後が怖いヤツ。
タナカさんは
「烏野村に居る限り、もれなく全員味方だ!迷惑かけまくれ!」
ニシノヤさんは
「リュウ!良い事言った!そしてヒナタ!お前の明るい未来は俺が保証する!」
ヤチさんは
「わ、私も微力ながら支えさせて頂きます!困った時はお互い様だよ!」
アオネさんは力強く頷いた。
最後にアズマネさんが
「ヒナタは果報者だな。まるで世界の平和を担う勇者みたいだ」
世界の平和を担う、勇者ーーー
そんな大層なものになるつもりはないけど、魔王への復讐が成功した暁には、そう呼ばれる日が来るのかな?
……ところで、
「“カホウモノ”って何?」
「“幸せ者”ってことだよ!」