【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】
第7章 少年探偵団
「ったく、目が覚めたらちゃんと謝れよ!」
「「「…はい…ごめんなさい…」」」
「おー、コナンくん!来たぞ!」
「博士…って、昴さんッ!?何で…」
携帯で連絡を入れてから再び誰が悪いだのと言い合いを始めた子供達に少しは反省しろと注意すれば素直に謝る三人に溜息をつき、落ち込む三人を視界に入れて少しすれば聞こえてきた車の音と声に顔を向けると車内から出てきた思わぬ人物に驚いた。
「博士の家に作りすぎた料理を持って行くと何やら大変なことがあったと聞いたものですから、僕にも何かお手伝いできればと思いまして」
「そうなんだ…。あ、この人の頭にボールが当たってしまって…。呼吸は安定してるから気絶してるだけだとは思うんだけど…」
「なるほど……ん?…蒼井さん?」
「え…昴さん、蒼井さんのこと知ってるの!?」
「ええ、ちょっと前に知り合いになりまして…。確かに脈拍も正常ですし、しばらくすれば眼が覚めるでしょう。…とりあえずこのままってわけにもいきませんし、博士の家に運んでも?」
「おお、構わんよ!!さすがに全員は乗れんからのぉ…子供達はコナンくんと一緒に後から来るといい」
まさか二人が顔見知りだったとは思わず、聞きたいことは沢山あるのだが今は蒼井さんを休ませるのが先だと昴さんがゆっくり彼を車内へ乗せて動き始めたのを見送ってから三人を引き連れて博士の家へと急いだ。
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『……ん…?こ、こは…?っう…!』
「!?お兄さん大丈夫!?コナンくん!お兄さん目が覚めたよ!」
公園入り口付近を歩いていたところまでは記憶にあるのだが、それ以降はサッパリ何があったのか思い出せずただ頭の痛みに顔を僅かに歪めていると女の子の声にバタバタと数人の足音が近づいてくるのが聞こえて視線を向けた。
「蒼井さん!良かった…目が覚めて。気分はどう?」
『……ん?コナン?…えっと、此処は…?』
「ここは阿笠博士の家だよ!あ、僕の知り合いだから安心してね!」
「ワシが阿笠じゃよ。頭に強くボールが当たってしまったみたいなんじゃが…痛みのほうはどうかの…」
今の状況を把握できずにいる俺の様子を窺ってきた年配の男性にとりあえず大丈夫だと笑みを浮かべて応える。