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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第19章 臨時です


「……っ、呆れて…ない、のか?」



『は?俺がいつ呆れたよ』



「……さっき溜息…吐いてたろ…」



『さっき??…ああ、アレはお前が無理すっから心配しての…っていうか、怪我がそれ以上悪化する前に止められて良かったっつー安堵…みたいなもんだ』



溜息1つでここまでの反応をする幼馴染に最近一緒に過ごせる時間も減っていたこともあり少しばかり情緒不安定になっていたようだ。
ごくたまにこんな風になる事があり、それも身近な親しき人の死やいくつもの顔をもっているがゆえなのだろうが…今日はいつもより弱っているように見える。


『(こうなると回復するまで時間がかかるんだが…仕方ねぇか…)…零、ほら…大丈夫だから…』


まだ仕事中なうえに梓ちゃんがいつ来るかも分からないのであまり時間はかけてられないのだが致し方ないと零の体を抱き締めてやり、何度も大丈夫と穏やかな口調で紡ぎながら頬や額、目尻へと口付けを降らせていく。


『お前が俺を心配してくれてるように俺もお前が心配なんだよ。ただでさえ、俺以上に危険な場所に居るお前が…いつか俺の傍から居なくなっちまうんじゃねーかって…そう思うと、眠れなくなっちまう』


「……悠…ッ…」



『俺はお前の帰る場所でありたいし、俺の帰る場所もお前の所だと思ってる。…だから…あんま無茶するんじゃねー…』


「……悪い…っ…も、無茶しない…」


とは言ってもお互いにまた無茶をするのだろうなと思うも、今はその言葉を聞けただけで良しとするかと次第に落ち着いてきた幼馴染に笑みを浮かべた。
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