第16章 メルヘンチック*黄瀬*
涼太とデートをした翌日。
こうゆう日は大抵女子からの反感がある。
本気にされてると思ってんの?
とか
私たちと内緒でデートしてるんだからね
とか
最初はそれを間に受けて、涼太に問い詰めたことがあったけど全部違った。
だからもう慣れたんだけど....。
今日はなにもない。普通すぎる。
「逆に気持ち悪い...」
黄瀬「?なにがっすか?」
「いや、なんでもな...?!」
前言撤回。
涼太が貰ってるプレゼントと手紙の数が普通じゃない。
「涼太、誕生日じゃないよね?」
黄瀬「違うッスよ!けど今日はやたらと女の子がくれるんス」
....なるほど、私がダメなら次は涼太ねらいってか?
生憎そっちのほうが難しいと思うな。
自分で言うのもなんだけど、涼太は私に溺愛してるから。
黄瀬「こんなにくれるのは嬉しいんスけど、下駄箱とかに入ってると正直怖いんスよね」
「ほっとけばいいのに」
黄瀬「申し訳ない気がして...」
「モテる男も大変だね」
多少の驕りはあるものの、涼太は人の気持ちを考えるいい奴。
けどちゃんと断る時は断わらないと、怖い女の子はストーカーしちゃうから。
特に、今日みたいな嫉妬が渦巻く日は。