第13章 頼ってくれよ*火神*
火神「まだ頭痛むか?」
「ううん、だいぶ良くなった」
火神「そか、よかった」
でもまだなんかの様子が暗い。
ほんとはまだ頭痛いとか?
火神「どうした?なんか暗くねぇか?」
「...大我。ごめんね?いつも迷惑かけちゃって.. 」
火神「どうしたんだよ急に。別に気にしてねーよ」
「ダメな大人よねー。高校生に面倒見てもらってるとか。情けなくなってくる」
火神「...なんかあったのか?」
「なにもないよ。なんかふと思っただけ」
そう言って笑う。
嘘をつく時のこの笑顔は、見てすぐわかる。
俺は傍にあったの手の上に、自分の手を重ねた。
火神「俺は年下だけど、いつでもの支えになりたいって思ってる。」
の目には涙が浮かぶ。
こいつはいつも溜め込みすぎだ。
少しくらいその辛さを俺に分けて欲しい。
ばっか辛いなんて耐えられねぇ。
だから
火神「もっと、頼ってくれよ」
うなづく前には俺に抱きついた。
子供みたいに泣きながら。
「大我... っ大我..!」
火神「よしよし。俺に頼るのは別に情けねーことなんかじゃねぇからな。もっともっと甘えていーんだぞ?」
俺が頑張るから。お前が頼れるように。
「大我大好き....!」
火神「俺も」
そのあとしばらくしてが泣きやんだ後、悩んでいた訳を話してくれた。
ミスをしたり、怒られたりで散々だったらしい。
よほど疲れが溜まっていたのか、愚痴を言い終わったあと、すぐは眠ってしまった。