第11章 ヤキモチ*高尾*
部活が始まる前、俺はちゃんを使われてない教室に呼び出した。
「高尾くん?どうしたの急に」
高尾「さぁ、どうしてだと思う?」
少し首をかしげたちゃん。
そんな姿も可愛くて胸が動くのがわかる。
高尾「ヒント!誰もいない教室で、呼び出してまで言いたいことってなんでしょー」
「....あ。え?でも、え?!」
高尾「わかった?でもちゃんと言いたいから、ちょっと待って深呼吸する」
試合より緊張すんなこれ。
ちゃんは、戸惑いながらも待ってくれてる。
高尾「ちゃん、俺、ちゃんの事好きだ。」
それだけじゃない。
高尾「真ちゃんのこと名前で呼ぶのに、俺のことは高尾くんって言うのすごい嫌だった。」
「え、ご、ごめん」
高尾「いーって、これから呼んでもらうつもりだし」
もっかい息を1つ吐いて。
高尾「俺と付き合って欲しい。」
真ちゃんが好きなのはわかってるけど、やっぱり我慢できなかった。
少しでも、俺の気持ちが届けば....
「こ、こちらこそ、お願いします...」
高尾「へ?」