第10章 お願い*緑間*
その日の夜。
お誕生日メールを作成するのに夢中になっております。
こうやって文を打ってると、やっぱり好きだなって思う。
すぐ怒るけど、優しいし。正直うっとおしいくらい騒がしい私のそばにいてくれてる。
【当たり前の事みたいになってるけど、感謝してるよ、真ちゃん。】
書き終えた後時計を見ると11:50。
喜ぶかなー?
うふふ、なんか楽しみ♪
そして12のところに針が回った瞬間に送信ボタンを押した。
「返事くるかなー寝てるかなー」
結局返事は来ず、私も眠りについてしまった。
翌朝。
携帯をチェックするけど、返事はない。
まだ見てないのかな?
早く学校行って感想聞かないと!!
いつもどおりの時間に学校到着。
さてさて、真ちゃんはっと...。
高尾「あれ?ちゃんじゃん。おはよー」
「おはよう高尾くん!真ちゃん知らない?」
高尾「もう先に教室にいると思うぜ」
「そっか、ありがとー」
今日は早く教室行ったんだなー。
いつもはこれくらいの時間なのに。
教室に入ると席に座って本を読んでる真ちゃんがいた。
「真ちゃん!ハッピーパースデー!」
緑間「あぁ、ありがとう」
「反応うす!で、お願い事考えた?」
なにを言うのか楽しみ!
すると真ちゃんは読んでいた本を閉じて、真剣な表情で私を見つめた。
緑間「」
「なに?」
緑間「今日はお前の我儘を聞かない。そしても我儘を言うな!」
.... はい?