第10章 お願い*緑間*
「そんなんでいいの?」
緑間「かまわん。その代わり...
俺の言う事を聞け!」
あまりにも真剣にいうもんだから私は思わず吹き出した。
「ぶっwww真ちゃんおもしろすぎwwわかった、言う事聞くよ!」
緑間「うむ。」
なんで満足気なんだろうww
にしても真ちゃんが言う事ってなに?
うるさくするな!とかからかうな!とか?
でも、朝から普通に過ごしてるけど...
まだ何も言われてないんですけど!
放課後なんですけど!!
「真ちゃん?今日、なにもお願い事言ってないよね?」
緑間「これから、言おうと思っていたのだよ」
「なになに?」
緑間「手を繋げ」
手を?
「こう?」
そういえば、握ったことなかったなー
私がいつも暴れるから。
緑間「そうだ」
これだけ?って聞こうと思った時、繋いだ手を引っ張られバランスを崩した私は真ちゃんの腕のなか。
「真ちゃん?!っちょ、どうしたの?!」
緑間「静かにするのだよ!黙っていろ馬鹿め。」
いつもなら反撃するけど、今日はできない。
黙って抱きしめられていると、真ちゃんの鼓動が聞こえてくる。
ちょっと早くなっている音。
なんか心地いい。
緑間「これが、最後のお願いだ」
「うん?」