第8章 Forever*氷室*
「今日は辰也が帰ってきたお祝いに、私が夕飯作ろうと思うんだけど、辰也、家来れる?」
氷室「大丈夫だよ。の手料理なんて久しぶりだな」
「頑張る!」
張りきっているの頭を撫でてあげる。
本当はキスとかしたいんだけどね?
それは、2人っきりになった時にでもとっておこう。
それにもう一つ。
にプレゼントがあるんだけど。
まだ秘密。
しばらくして、の家に着いた。
は一人暮らしをしているから、
住んでいるのはアパートだけどなかなか綺麗な所に住んでる。
「今から作るから、辰也はそこのソファで座って待ってて!テレビもん勝手につけていいから!」
と言ってエプロンを巻いて、手早く髪をまとめ始めた。
手馴れた感じで、手際よく料理をしていく。
夫婦になったらこんな感じなんだろうな。
心地よいリズムで聞こえてくる野菜を刻む音。炒める時のフライパンをゆする音。
真剣なの顔は見ていて飽きない。
付けておいたテレビはそっちのけで
オレはずっとを眺めていた。