第5章 初めてのデート*赤司*
そこから服を選びに商店街へ。
休日ということもあり道は人でいっぱいだ。
「すごい人だねー...」
赤司「そうだね」
二人してあたりをキョロキョロしていた。
なかなか前へ進まないのは、私が期待してるから。
(人混みの中でさりげなく...みたいなのないかな...)
そう思い出すと、チラチラっと無意識に征十郎を見てしまっていた。
赤司「....クスッ...ほら。手、出して?」
私の心を読み取ったのか、私がわかりやすすぎなのか...。
彼は赤くなったままの私の手を優しく握り締めた。
赤司「手を繋ぎたいなら、言えばよかったのに」
「いっ....」
言える訳ないじゃないですか!!
でもそんな私の気持ちを読み取ってくれる征十郎。
つくづくイケメンだ。
その後は二人で服をみたり、ショッピングしたりして存分に楽しんだ。
今は昼食を食べている。
食べているのは和風ハンバーグ。征十郎は和風の食事が多いって言ってたから、少しでも和風にね。
「おいひぃ!!」
赤司「そうだね。と一緒に食べると倍美味しく感じるよ」
なんなんですかもう。
でも本当に嬉しそうに食べているから、こっちも頬がゆるむ。
幸せな時間はあっという間にすぎていく。