第4章 お前だけ*青峰*
作戦決行した日から一週間。
あれから大輝と会話をしていない。
その上ずっと一緒にいるのは今吉さん。流石に一週間も一緒にいると付き合っているんじゃないかと噂される。
私の気持ちは今でも変わらない。
なんか、近づきたかったのに逆効果な気もする。
そう思っていたら、お昼休みに大輝に呼び出された。
【屋上に来い】
命令系の文に多少ビビったけど、行かない理由がない。
緊張してなかなか進まなかったお弁当にフタをして屋上にむかった。
ガチャ...キィ~
「大輝?来たよー」
控えめに声を出すと、少し上の方から声がした。
青峰「おう。上がってこいよ」
目線を上にやると、脚立がかけてあるちょっとした建物の上に大輝の姿が見えた。
「もう...」
しぶしぶ上がっていくと、大輝が無表情で座っていた。
いつもと違う雰囲気に体に変な力が入る。
青峰「なぁ、お前ってさ」
おそるおそる目を合わせる。次になにを言われるのかビクビクしながら。
青峰「あのメガネ野郎と付き合ってんの?」
「え...?」
青峰「最近ずっと俺のこと避けてっし」
ふてくされたようにぼそぼそっという大輝になんだか嬉しくなった。
「私が好きなのは大輝だよ」
ちゃんと聞いてね。私の気持ち。