第4章 お前だけ*青峰*
そんな不安な思いも日に日に膨らむ一方。
「大輝、今日も練習?」
青峰「あぁ。ちゃんと帰るんだぞ」
「はいはい」(ムスッ)
青峰「なにふてくされてんだよ」
「べっつにー!」
気づかないのかアホ峰!←
いいもん、こうなったら今吉さんに相談だ!!
ほっぺを少し膨らませながら体育館を出ると丁度今吉さんが前を通った。
「今吉さん!」
今吉「お、なんや?えらい眉間にしわ寄ってんで?」
「大輝が!!」
今吉「青峰?あいつがどないしたん」
「あいつ私のこと好きなんですかね?!一緒に帰ってくれないし!いっつもバスケしてるし!!」
今吉「せやなぁ...ワシは青峰とちゃうからわからんけど...」
そこまで言うと、ふむ...と顎に手をおいてなにか考えだした。
しばらく見ていると、ニヤリと微笑む今吉さん。
言っちゃ悪いが、すごい悪魔みたいな顔してる...。
今吉「ほんならちゃんは、ワシとおったらええわ」
「はい...?」
今吉「せやから、ワシとおったらええねんて。そうしたらすぐ解決するわ」
「はぁ....」
イマイチそうする意図がわからない。
そんな私の様子をみた今吉さんは、ちょいちょい、と手を振り私に耳を貸すよううながした。