第25章 私だって*黄瀬*(カノンさんリク)
女「は?」
「あなた達がどれだけ涼太を好きだろうが関係ないです。私だって涼太が大好きだし、それによってあなた達に迷惑かけてないですよね?」
女「迷惑よ!!あんたがいるから、わたし達が黄瀬くんの彼女になれないんじゃない!」
「なに言ってんの?私がなんの努力もしないで涼太の彼女になったとでもおもってるわけ?」
そんなわけないじゃない。
涼太に気づいてもらえるようにどんな努力だって惜しまなかった。
「私がいるからなんてただの言い訳じゃない!!本気で好きならそんな事言ってんじゃないわよ!!!」
つい大声で叫んでしまった。
気づけば私の周りにはギャラリーがいっぱい。
その中には、涼太もいた。
黄瀬「っち?!なにしてんすか!!」
「涼太....」
女子達『きゃぁあ!!黄瀬くんよ!!!』
黄瀬「やっば!っち!こっち来て!!」
「う、うん!」
もみくちゃにされそうだった涼太の元に駆け寄り、その手を掴むと全力疾走でその場から逃げた。