第25章 私だって*黄瀬*(カノンさんリク)
黄瀬「...っはぁはぁっ.....っち大丈夫っすか?」
「な、なんとか...」
二人して息を切らしながら、顔を見合わせてゆっくりと近くにあったベンチに腰掛けた。
黄瀬「さっきはなにしてたんすか?」
「...戦ってた」
黄瀬「え?!戦ってた?!」
「...涼太が取られそうだったから」
黄瀬「俺が原因ッスか!取られるって...」
「だって!あのお姉さん達が自分の方が涼太のこと好きだって言うから」
私の方が好きだ...って言うのは恥ずかしいから言わない。
黄瀬「...っちはどれくらい俺のこと好きなんスか?」
「え?!!」
黄瀬「俺はこーっのくらい!好きっすよ!!」
両手をめいっぱい広げて笑顔を向けて来た。
「...それと同じくらい..かな」
黄瀬「それじゃわかんないっす!」
「... っもう!」
私はベンチを降りて、涼太の前に立って両手で大きな円を描いた。
「このくらい!好きだよ!!わかったか!!」
恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
そんな私に涼太は優しくキスをしてくれた。
end