第24章 可愛い*黒子*
そう思いながら見つめていると、その男子もずっと私を見てくる。
「なに...」
黒子「今、弱そうって思いましたよね」
え、なんでわかんの。もしやエスパー?!心の声が聞こえるとか...?
「お、思ってねーよ!」
黒子「僕だって男です。見てくださいこの力こぶ」
カッターシャツを着ているからなのかわからないけど....
ないじゃん。
「...え?どこ?」
黒子「カッターで見えないだけですよ、女の子よりは力ありますから」
なんか若干むすっとしながら言ってきた。
不覚にも可愛いとかおもってしまったり。
そんなこんなで、その場を後にした。
その後もちょくちょく廊下で出会うようになり、彼の名前を知り、部活のことも知っていった。
そんなある日のこと。
―お昼休み―
生徒「ねぇねぇ、この話知ってる?」
生徒「なに?なんの話?」
生徒「最近私の友達が体験したんだけどさ....」
この和やかなお弁当の時間に、あいつらは何を話してる。
怖い話とか無理なのに...!!
しかも今日は部活が長引く日...つまりは夜遅くなる...。
聞きたくないのに、話が耳に入ってくる。
生徒「その時に...バンっ!って音がして...」
生徒「やだやだやめて!!怖いーーっ」
私だってやだやだ怖いーーっだってほんとに。