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どうやら大好きなようで【短編集】

第14章 キャプテン ロー


ロー


「わー!」


さっきから立ち止まったり急に走り出したり、



ロー「落ち着け、ガキかお前は」



そう言っての手を掴む



「だって!だって!すごい!」



俺たちにとっては当たり前なことでもこいつにとったらとてもすごいことらしい。



ロー「…楽しいか」


「うんっ!」



ロー「ふっ…」



そう言って頭を撫でてやると目を細めて笑う




服屋に入るとはまたチョロチョロとする



ロー「好きなの選べ」



「んー、でも、いいや。」



ロー「気に入ったのがねぇのか」



「うーん。自分のことにお金を使うのがなんか、申し訳ないよ。」



自分に金をかけることの無い人生だったからか、悲しそうな顔をしながら店を出ようとする



ロー「ベポ、外でと待ってろ」



ベポ「アイアイー」



ロー「おい、これと、あれ…あとあれも買う」



柄にもなくピンクの紙袋を持って店を出る



ベポがと楽しそうに話しているのを見て愛おしさを感じる



ロー「次行くぞ」



「??気に入ったのがあったの?」



ロー「…まぁな」



シャチたちに渡した金額よりこいつに使う金額が高い。




こいつに使う金はいくらでもいいんだが…




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